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2017.10.17 | 会計・税務

便利で経理を効率化!クラウド会計のメリット・デメリット(前編)

freee、マネーフォワード、弥生オンラインなどクラウド会計を提供するソフト会社も増えてきました。弊社でもお客様のニーズに対応できるよう、クラウド会計を利用した経理体制もご提案しています。

パソコンデータの管理方法として定着しつつある「クラウド」を従来の「会計ソフト」に取り入れた「クラウド会計」ですが、どのようなメリット、デメリットがあるのでしょうか?今回は、導入を検討している方向けにまとめてみました。

 

クラウド会計のメリット

①銀行口座の仕訳を自動化できる

クラウド会計の特徴として、インターネットバンキングなどから銀行の仕訳情報を取込み仕訳を自動化できる、という機能があります。この機能が登場する前は、手入力が会計情報を作成するための主な方法でした。

業種にもよりますが、「現金預金の仕訳が会社全体の仕訳に占める割合」は80%とも言われています。銀行口座の仕訳が自動化されることで、仕訳を手で入力する時間が短縮され、「経理にかかる時間」が大幅に削減されます。空いた時間を経理以外の生産的な仕事に充てることが可能となるメリットがあります。

 

②遠隔地であっても同じデータを確認できる

クラウド会計では、お客様も会計事務所も原則として「クラウド上の同じデータ」を見にいくことになります。そのためデータが一元管理でき、データの受け渡しが不要になる、というメリットがあります。また、離れた場所であっても、経営陣がそれぞれのパソコンで同じデータを見ながら会話をする、といったコミュニケーションの取り方も可能となります。「クラウド上のデータを見ながら、東京と長野で先月の業績について話をする」という関わり方も従来に比べると簡単にできるようになり、双方の移動時間短縮につながります。

 

③データの破損に対応できる

従来のサーバーに保管されているデータでは、たとえば雷の被害などでサーバーがクラッシュしたような時は、最悪の場合データがすべて消えてしまうということも起きます。「事業年度の初日からもう一度財務データを入力し直す」というゾッとすることも起きる可能性があるのです。

クラウド会計では、会計データはクラウド上に保管されているため、たとえ会社内で地震や火事などで被害があったとしても、パソコンとインターネット環境さえあれば、いつでもログインでき、復旧も早いというメリットがあります。

クラウド会計は利便性が高いものですが、「便利さゆえに」運用面でデメリットもあると感じています。次回はクラウド会計のデメリットについてお伝えします。

 

税理士法人青葉会計は長野県長野市の会計事務所です。クラウド会計を使った経理の効率化もご提案しています。

松橋丈雄(税理士・長野市)

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