嫁「こないだ歯が痛くなってね。歯医者さんに行ったの」
僕「へえー。どうしたの?」
嫁「虫歯のところが痛くなって、それでね」
ある日の嫁さんと僕の会話です。
ウチのすぐ近所に歯医者さんがあります。
先生がやさしくて、あまり痛くなかったり、面白いおもちゃがおいてあるので、こどもにも人気の歯医者さんです。
僕はそんなには歯医者さんにお世話になることがないのですが、嫁さんは、たまに通ってます。
嫁「それで10年前に全部の歯のレントゲンを撮ってあって、今回も久しぶりに全部の歯のレントゲンを撮ったの。10年ぶりに。そしたら、虫歯の部分は10年前から進行していなかったから、今回は治療しなくてよかったんだ」
平然と語る嫁さんですが、ぼくはこの言葉を聞いて、衝撃を受けました。
僕「えっ!虫歯ってすぐ直さなくてもいいの?
っていうか10年間も虫歯放っておいても大丈夫なの?」
嫁「そうなんだって。別に進行していないから良いみたい」
そういえば最近、予防歯科に力をいれている若手歯医者さんが大人気という話も聞きました。
「悪くなってから直す」ではなく、「悪くなる前に予防する」というスタンスがだんだんと浸透してきているのでしょうか?
また虫歯になってもとりあえず経過観察して進行しないようであれば、そのまま様子を見るということなのでしょうね。医療も時代と共に変化していくんですね。
でも経過観察するためには、面倒でも定期的に歯医者さんに行って、状況を診てもらう必要があります。今回、嫁さんは運よく10年間放っておいても進行していなかったですが、もしかしたら「抜くしかない」的なところまで進んでいた可能性もあるわけです。
税理士は、よく会社にとってのドクターにも例えられます。
歯医者さんにとって予防歯科は会計の世界では、試算表を整理して、会社の状況を確認することなのではないかと感じます。
そして、その期間もできるだけ短い方が良いわけです。
10年よりは1年、1年よりは毎月のほうが社長さんにとって会社の状況を掴む機会も増えますし、状況が悪くなっていたら、その時に手を打つことを考えることもできるわけです。
会計を「経営の道具」として利用していただきたいな、と思います。
松橋丈雄(税理士・長野市)
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