「そうか。そういうことだったのか」
朝の事務所で独り言を覆わずつぶやきました。
目の前には、書類の山に囲まれた自分のデスクが。
仕事がたてこんでくると、僕の机は一時的ですが書類が山になります。
案件ごと、お客様ごとに整理はされていますが、見るのも嫌になる時があります。
「なんでこうなっちゃうのかなー」と自分に嫌気が指すのですが、仕事を進めるときの癖というか、長年染みついたやり方というか、簡単に治るものでもなさそうです。
そんな時に「エントロピー増大の法則」という記事をみつけました。自然界では秩序→無秩序に進んでいくことは当然なのだそうです。たとえば、コーヒーに一滴のミルクを注ぐと、最初一点に集まっていたミルクはだんだんとコーヒー全体に広がっていきますよね。一転に集まっていたものが、徐々に広がっていくように、最初整理されていたものが時間と共に拡散されるのも自然なことだそうです。
つまり、僕の机が時間と共にだんだん散らかっていくのは、悪い癖でもなんでもなく、活動しているうちに書類が山積みになるのは自然のこと(?)だということで、少し安心しました。
じゃあどうすればよいか。そうです。こまめに片づけをしてリセットしましょう、ということです。結局、自分で整理しなければ片付かない、という事に変わりはないのですが…。
掃除や片付けは嫌いではないのですが、忙しくなってくると後回しにしてしまいます。気持ちの余裕がなくなってしまうからだと思うのですが。でもそんな時は、自分の机と同じように頭の中も整理ができていません。何をしたらよいか、どの仕事から手を付けるべきか、整理できずにモヤモヤしています。そんな時に役立つ「頭のなかのエントロピーを小さくする方法」を知人から教えてもらいましたので、ご紹介します。
朝、会社に来て自分のデスクに座ります。忙しい中、すぐに仕事に取り掛かりたいところですが、フセンを用意します。75ミリ×75ミリの正方形などがおすすめです。思いつく仕事をフセンに書いていきます。この時、仕事一つをフセン一つに書いていくのがポイントです。
フセンの数だけ、「やらなければいけない仕事」があるということです(沢山出てくるかもしれませんが、ウンザリしないでください)。
書き出したら、そのフセンを上から重ねます。重ねるときには「緊急で重要な」仕事ほど上に来るようにします。あとは、フセンを見て一番上にある仕事から片付けていく、という方法です。
こうすると、優先順位の高い仕事から自然と片付けることができるので、宿題事項で頭の中がモヤモヤしているときにも機械的に片付けることができて有効です。お試しください。
松橋丈雄(税理士・長野市)
受付/平日9:00~18:00
(土日祝除く)