私たちは色々な選択をしながら生きています。何時に起きて、何を食べて、どこで、誰と、何をするか。歯を磨くという日課も習慣化された無意識の選択です。そうした選択のひとつひとつがすべて商売の礎(いしずえ)となっていることを、今日は少しだけ真剣に考えてみませんか。
例えば、ある家族を想像してください。朝から子どもが大騒ぎ。妻はイライラして夫であるあなたにも八つ当たり。気分良く目が覚めたのに一気にテンションが下がりました。そこであなたは、どんよりした気分を引きずったまま暗い声で「行ってくるよ」と家を出ることもできます。もしくは気分を切り替えて「行ってらっしゃい!」と元気良く子どもを学校に送り出した後に、妻にも「行ってくるよ!」と明るく声をかけることもできます。どんな態度で家族に接してもあなたの自由です。笑ってもいいし、怒ってもいい。やってもいいし、やらなくてもいい。感じ良く振る舞ってもいいし、不機嫌さをまき散らしてもいい。面倒臭いからと後回しにしてもいいし、今やっておくと楽だからと多少無理をしてもいい。相手に反撃してもいいし、自分が引くことで丸く収めてもいい。人を悪く言ってもいいし、お互いさまだからと許してもいい。自分を貫く「イエス」でも、自分を曲げる「ノー」でも、あなたはどちらも選べます。
裏を返せば、あなたの態度はあなたが自分で選んだ結果なのです。人に優しくありたいと思いながら嫌みな態度になってしまうのは、自分で「嫌みな態度」を選んでいるからです。
選択は常に4つあります。自分にも周りにも良い選択。自分にも周りにも良くない選択。自分には良くても周りには良くない選択。自分には良くないけれど周りには良い選択。どれを選んでも自由ですが、どの選択が一番良いか、あなたはちゃんと分かっています。楽しく商売したいなら商売が楽しくなる考え方を選びたいですし、お客さまに喜んでほしいなら「ありがとう」と言われる態度を選びたいものです。「選択が変われば人生は変わる。人生が変われば商売も変わる」。ひとつひとつ大切に選んでいきたいですね。
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