まず最初に質問です。
売上100
仕入70
粗利益30(売上-仕入)粗利率30%
という商売があります。
このとき、売り値を15%値引きをして売ったら、
粗利益は、いくら減るでしょうか?
答えは・・・↓
売上85(100-15)
仕入70
粗利益15(売上-仕入)粗利率15%
実は売り値を15%値引きしただけなのに、今回の例のように
儲け(粗利益)は「半分」になってしまうこともあるんです。
「値下げして買いやすくすれば、今より売り上げが伸びるかな」
とあなたも悩んだことがあるかもしれません。
私もその気持ち、とてもよくわかります。
ビジネスにおいて値下げは一見すると魅力的に映ります。
売上を増やし、お客さんの関心を引く手段として
使われることが多いですね。
しかし、値下げには慎重にならなければならない面もあります。
今回の例のような利益率の低下以外にも
ブランド価値の低下、お客さんの価値認識が下がってしまうなどの
長期的な影響があるからです。
これらの要因からも値下げは慎重に検討されるべき戦略ですし
中小企業はむしろ「いかに高く買っていただくか」を工夫していくことが
大切なのかもしれません。
ご参考にしてください。
松橋丈雄(税理士・長野市)
受付/平日9:00~18:00
(土日祝除く)